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恋愛のハウツー本を鵜呑みにしない!自分を見失わないための方法とは?【インタビュー】

元カレとのありえない恋愛トラブルから、家族や友達に言えない恋のお悩みまで、今だから言える恋愛事情をリアルに語ってもらう「ORIHIMEのホンネ」。

今回お話を聞かせて頂いたのは、20代からご自身で経営を始めたという野本愛さん。お付き合いしていた人を自分が振り回してしまったこともあれば、相手に振り回されてしまったこともあるのだとか。恋愛にはよく聞く悩みですが、そこを乗り越えていくのは意外と難しいもの。野本愛さんが学んだ恋愛観についてお伺いました。

彼の優しさに甘えた代償で知った「振り回す恋」

■ 自分の中で「恋をする瞬間」を感じることはありますか?

愛:恋に対して、私自身が惚れにくいタイプなんです。人として好きというのはありますが、この人だけ特別に好き!と、あまりならなくて。でも、「好きだな」と思う瞬間は、自分のことを顧みずに一生懸命になっている姿を見た時ですね。例えば、以前付き合っていたカレの場合。友人たちと皆で花火をしていた時、花火に火がなかなか付かなくて、手が燃えそうになっているのに何度も挑戦してくれるところにキュンとしました。そういうさり気ない優しさを見ると「いいな」と感じます。惚れやすいタイプではありませんが、学生時代に一度だけ一目惚れしたことはあります。

■ 一目惚れする時とは、どのような感覚でしたか?

愛:一目惚れした人は、出会った瞬間に「この人と付き合いたい!」と直感で思いました。それまで一目惚れをしたことがなかったので衝撃的でしたね。当時、好きなタレントさんがいて、ちょうど「そんな人とお付き合いできたらいいな」と夢見ていたら、まさに理想の人が目の前に現れて。「好き」と一瞬で思いました。彼とは学生イベントで知り合い、連絡先を交換したのですが、早く連絡が来ないかな……と期待していたら、彼から皆で一緒に飲もうとお誘いがきて。そこで仲良くなってお付き合いをするようになりました。お互い一目惚れだったみたいで、すごく嬉しかったのを覚えています。

■ 一目惚れの場合、理想と現実が違ったという人も多いとは思いますが、ギャップはありませんでしたか?

愛:ギャップはほとんどなくて、むしろとても優しい男性でした。すごく尽くしてくれるし、私の予定を聞きながらデート先も彼が率先して計画を立ててくれて。お腹が減るとちょっぴり機嫌が悪くなりやすい私のために、お菓子を用意してくれるような、とても思いやりのある人でした。でも、彼の優しさに甘えてしまったんですよね。新しい出会いに気分が盛り上がっていたし、色々な経験をしたいと思ってしまう自分がいて、彼の優しさに甘えて私が調子にのってしまったんです。それが原因で、「振り回されるのが疲れた」と彼から別れを告げられ、破局してしまいました。

■「振り回されるのが疲れた」と言われた時、どんな気持ちになりましたか?

愛:本当に子どもだったなと思います。彼の気持ちを無視して自分のことしか考えられなくて。思いやりのない行動を彼に対して無意識に取っていたんだと後から後悔しました。当時の私にとって、彼の優しさは「刺激がない」「物足りない」と感じてしまったんです。文句も言わなかったから、今思うとずっと我慢していたんだろうなと思います。

その証拠に、他に好きな人がいたという事実を彼から聞かされて。優しい人を振り回してしまったという自分の行動と、他に好きな人ができていたという現実に直面して、自分がダメ人間のように思えてしまいました。彼と別れた後も「言いたいことを言ってしまったらワガママな女だと思われる」と思い込んでしまい、新しい彼ができても自分の意志を伝えることを我慢するようになってしまいました。

■ 自分に自信がないと感じてしまうのは誰もが1度は経験しますよね。愛さんはどのようにして乗り越えましたか?

愛:「振り回された」と彼から言われた言葉で「このままじゃダメだ!」と、自分の環境を変えなければと思いました。同じことを繰り返したくない!その思いを形にした結果、自分で会社を立ち上げるまでに成長ができて……。自分の力で仕事をするようになったのは、彼の言葉がきっかけだと思います。

ほんの少し伝え方を変えるだけで、相手の心に響かせる

■ 人に振り回される恋もあったそうですが、どのような恋愛だったのでしょうか?

愛:20代になってからマイペースな人とお付き合いする機会があり、その時に振り回されてしまったことがあります。忙しい人でしたので常にカレの都合で動くことが多く、「仕事が忙しいからしょうがないよね」と思って合わせていたら、私が彼に合わせることが当たり前になってしまうことに気付いたんです。彼に不満を伝えてみましたが、最初は改善されてもまた同じように戻ってしまうので、どうすればいいんだろうと悩んでいました。

■ 自分なり挑戦してみた解決方法などはありましたか?

その時に読んでいた恋愛のハウツー本に「男性は論理的」「女性は感情的」と書かれていたので、伝えたいことがあるなら論理的に説明すれば彼に響くかも!と思い、彼に対する不満を論理的に説明してみたんです。そしたら彼も「ごもっともです」という感じにはなったのですが……。今思い返すと、それは間違いだったと思っています。仕事では論理的に伝えた方が納得してもらえると思いますが、恋愛については「悲しかった」「寂しかった」と自分の素直な気持ちを伝えた方が相手のプライドを傷つけずに気持ちを伝えられます。同じ土俵に立って闘おうとすると、一歩間違えれば相手のプライドを傷つけてしまいますし、相手を追い詰めてしまうだけだということを学びました。

■ 失敗から学んだ恋愛テクニック。実際に使ってみたことはありますか?

愛:試しに男友達に使ってみたことがあります。待ち合わせの話になった時、待ち合わせする場所についてお互い譲れない状態になってしまったことがあって。「私と会うの、そんなに面倒くさい?寂しいな」と言ってみたんです。そしたら男友達から折れてくれました。この時、男性に対して何かを伝える際は論理的に言わない方が上手くいくんだと感じました。恋愛本に書いてある内容は確かに参考になりますが、全てを鵜呑みにしてしまうと自分を見失ってしまいます。大切なのは自分の心に問うこと。以前の私は不器用で、言いたいことだけを伝えていましたが、相手を思いやった上で自分の気持ちを伝えてあげるのが1番です。

■ 素直に気持ちを伝える際の「コツ」はありますか?

愛:例えばよく遅刻をする彼に不満を持った時、「なんで来ないの?」とそのまま伝えてしまうと、相手もケンカ腰になってしまいます。この言葉の裏にある「もっと早く会いたかった」「会うのを楽しみにしていた」という隠された本当の気持ちを伝えてあげると、相手も遅刻したことを素直に反省してくれると思います。

恋愛本には「自分からデートに誘わない」とか「自分を安く見せない」「男性から誘わせる」などのテクニックをよく見ますが、それも自分から恋のチャンスを逃しているだけ。その時の自分の気持ちをしっかり伝える方が絶対にいいと思います。自分に自信がないとハウツー本に頼りたくなるし、私も実際に頼っていました。そんな風に失敗を繰り返して今があるわけだから、失敗をして学ぶことは決してムダな時間ではないと思います。

■ 彼氏とケンカをした時はどうしますか?仲直りの方法はありますか?

愛:ケンカ自体があまりないのですが、「めぐちゃんいないと生きていけない」と言われた時は少し重いと感じてしまったことはあります。その当時に付き合っていた彼にとって、仕事を頑張らなければいけないタイミングに私がいないと生きていけないと言われてしまうと「大丈夫かな?」と思ってしまいました。

ケンカになりそうな時は、私に非があればきちんと謝るようにしています。私の親が謝らないタイプでしたので、できるだけ自分から歩み寄るように心掛けています。

自分の未来だからこそ縛り付ける必要はないということ

■ お付き合いしたいと思う男性はどんな人ですか?いいなと思う男性を見極めるポイントを教えてください。

愛:1番は自分のことを純粋に好きでいてくれる人です。ただし、「好き」と言えばOKというわけでもないので難しいですよね。以前、これでもかというほど「好き」と言ってくれた人から、突然電話で別れを告げられたことがあるので……。私が辛い時に励ましてくれたり、仕事に対して応援してくれたり。言葉だけじゃなくて、心から私を好きでいてくれる人がいいなと思います。

そういう意味では、私が好きなことを大切にしてくれる人には、私自身も相手が大切にしていることをちゃんと応援したいと思いますし惹かれます。昔から夢を持って頑張っている人が好きで、自分の知識が広がる会話が大好き。2人で新しいことに挑戦したり経験できるようなお付き合いが理想ですね。

■ 結婚したいと思える相手に1番求めることを教えてください。

愛:結婚はいつかしたいとは思いますが、仕事と家庭は両立したいです。でも、子どもが産まれたら……と、今の時点で未来を決めてしまうのは、私自身はあまりよいとは思いません。5年後、10年後は全く分からないし、理想通りにいかないことの方が多いから、あえて型にはめないようにしています。

結婚相手を挙げるとしたら、人にも自分にも厳しくなりすぎないようにしたいから、「こうしなければいけない」「こうあるべきだ」と言いそうな亭主関白ではない人が理想です(笑)お互い無理しないで一緒にいられる人が理想ですので、大らかでドンと構えてくれる大木のような人がいいなと思います。

■ これまでの恋愛経験を通して、成長したな、学んだなと思えることを教えてください。

昔より思いやりの心を持てるようになったかなと感じます。昔は「なんで愚痴を言うの?」と思っていましたけど、今は相手の弱音や愚痴を聞くと愛おしくなります。人に対して寛容になったなと思う反面、相手にも自分にも甘やかし過ぎない、そのバランスが良くなってきたと思います。

寝る前にその日を振り返って「この言い方まずかったな」「こういう伝え方の方が良かったかな」反省するのですが、これはすごく自分にとっての学びになります。それから色々な価値観に触れることも大事。自分の考えが正しいわけではないから、引き出しを増やすことで以前よりも相手を尊重できるようになりました。今でも恋愛のハウツー本を読んでいますが、テクニックばかりを気にするのではなく「こういう考えややり方もあるんだな」と、客観的に見るようにしています。前の私はのめり込むように見ていたので、自分を見失わないよう、自分を偽らずに自然体でいられるような恋愛をしたいです。

 

「振り回す恋」と「振り回される恋」から、失敗を恐れず学ぶ姿勢を大切にしているという野本愛さん。伝え方のニュアンスを少し変えるだけで、良い方向へも悪い方向へも物事は進みますので、皆さんも参考にしてみてはいかがでしょうか。