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結婚式を延期・中止せざるを得なくなった場合の流れとマナーについて

結婚式が目前に迫った時期に病気やケガ、親族の不幸など、避けられない事情で延期または中止を余儀なくされてしまったとき。このような想定外の状況に陥るとパニックになることがあります。

「結婚式場のキャンセルをしなくちゃ!」
「招待しているゲストに連絡!」
「ドレスのレンタルは?」

やることリストが沢山ある中で、マナーのある対応をしたいと思っても、慣れないことで焦って失敗……というケースも十分に考えられます。

今回のコラムでは、結婚式をやむなく延期または中止する場合の対処法を解説。式場のキャンセル、ゲストへの連絡方法、お詫びの連絡の文例も紹介していきます。

結婚式場のキャンセルについて

式場をキャンセルする場合、どのような事情であっても式場側に責任がない限り「キャンセル料」が必ずかかります。式場では式の準備を始めており、既にさまざまな金額が動いているため、当然ながら挙式日に近づくほどキャンセル料は高くなります。

キャンセル料の相場は挙式1ヶ月から10日前なら見積額の40~50%、挙式当日になると見積額の100%が一般的です。見積費用が高いほどキャンセル料金も高くなりますが、例えば見積額が300万円とするとキャンセル料は130〜150万円とかなりの高額。ホテルやツアー旅行などのキャンセル料に比べてかけ離れた額の大きさです。式場を予約する際に交わす契約書はしっかりと内容を確認しておきましょう。

また、中止ではなく延期する場合であればキャンセル料なしという式場も多くあります。式場以外にも予約した衣装や引き出物があればリストアップをして中止もしくは日程変更の手続きを行ってください。結婚式を挙げる予定があるなら、できる限り延期の方向で検討することをおすすめします。

参加を予定していた人にはマナーのある対応を

結婚式をやむなく延期・中止する場合、招待しているゲストへ速やかにその旨を連絡しましょう。自分たちのためにスケジュールを空けてくれているゲストに、まずは予定を外していただくことを伝えるのがマナーです。

ただし、メールによる簡易連絡はNGです。フォーマルなお詫び状を作成し、封書で送りましょう。親しい友人であれば電話であらかじめ連絡をして事情を説明しておくとスムーズです。とにかく1日でも早く連絡することが優先されるため、お詫び状は手書きでなく印刷で作成しても失礼になりません。

また、お詫び状の内容は感情論ではなく伝えるべきことを誠実に簡潔にまとめ、お詫びの気持ちを伝えます。中止または延期の理由は基本的に記載してもOKですが、差し支えない範囲にとどめてください。もし親族が亡くなられた場合は簡潔に(誰がいつお亡くなりなったのか)伝えます。破局など、公にするのが難しい事情は「やむなき事情」とまとめてしまいましょう。

お詫びの連絡の文例

実際にどのような「お詫び文」であればスマートか、参考までに一例を紹介します。

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謹啓
〇〇の候<寒冷の候、立春の候、春暖の候など、季節に合わせて>、ますますご清祥(ご健勝)の事とお慶び申し上げます。

さて、突然のことでございますが、○月○日予定の挙式を、やむなき事情により、中止いたしますことに(延期しますことに)相成りました。誠に申し訳なく存じます。
また、日時が迫ってからの突然の中止(延期)の連絡となり、皆様には多大なご迷惑をお掛けしてしまう事を心からお詫び申し上げます。

書中でのお詫びとご案内を申し上げる失礼をお許しくださいませ。 
略儀ではございますが、取り急ぎ、お詫びまで申し上げます。

早々またはかしこ(書き手が女性の場合)
〇〇年〇月〇日
氏名(両家連名の場合は両家の代表者)
(招待客の氏名)様

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結婚式が中止になる場合、既に頂いたご祝儀やお祝いの品があればお返しする必要がありますが、そのままお返しするのは失礼です。いただい品物より少し金額の高い物、または商品券などをお詫び状に添えてお返しするようにしましょう。

 

ただでさえ気持ちが落ち込んでいるのに、結婚式を中止したり、先延ばしする際の手続きは大変エネルギーを消耗する作業です。とはいえ、やるべきことをひとつずつクリアして丁寧に対処することは守るべきマナーであり、人としての真価が問われる瞬間です。うやむやにせず、誠意を持って対応してくださいね。