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伊豆で『紅の豚』ポルコのアジトを発見! 恋愛成就も叶う海の洞窟「龍宮窟」

こんにちは! ジブリマニアのライターMAKIJIです。

突然ですが皆さんはジブリアニメ『紅の豚』に描かれていた、海に面した洞窟を覚えているでしょうか? 実は『紅の豚』主人公ポルコのアジトのような雰囲気の場所が静岡県の南伊豆にあるんです。それが伊豆の秘境ともいえる、波の浸食によって削られた海の洞窟「龍宮窟」。

静岡県が公式に「エンゼルパワースポット」として認めているラブスポット(参照:http://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-130/aps-shimoda.html)でもある龍宮窟は、「愛のパワースポット」としても有名。いろんなところにハートを見つけることができるラブスポットでもあるんです。今回はそんな愛のパワースポットでもあり、『紅の豚』好きにもオススメのスポットをご紹介いたします。

伊豆急行線下田駅前から車で15分の場所にある「龍宮窟」

伊豆急行線下田駅前から、更に南へクルマで向かうこと約15分。知らなければ決して訪れることが無いだろうと思うほどの場所に、鳥居の形をした「龍宮窟」の入り口が見えてきます。鳥居の横には駐車場がありますが、混雑時や夏のシーズンは有料となることがあります。
龍宮窟の入り口は2つ。鳥居をくぐり階段を下りて、龍宮窟の中にあるビーチへ向かう道と、駐車場横からちょっとした山道を上るように龍宮窟の上へ向かう道があります。

まずは、下のビーチへ行ってみましょう! どんな景色が待ち受けているかわからない場所だからこそ、好奇心が沸き立つものです。

階段には電灯のような灯りはないので、遅い時間帯に訪れる場合は、懐中電灯が必須。「龍宮窟」の中から星空を観察するなんて人も、少なくないよう。こんな秘境で星空観察なんて素敵ですよね。

「龍宮窟」ビーチ浜の隠れハート探し

「隠れ家のようにワクワクする、プライベートビーチがあったらいいのになあ」と思いながら進んでみます。

伊豆の秘境ともいえる、波の浸食によって削られた海の洞窟「龍宮窟」、やっぱり神秘的! 海に面した洞窟は、まるで『紅の豚』に描かれていた主人公ポルコのアジトのような雰囲気で、「モデル地じゃないか?」と噂されているのも納得できます。

海側にある穴からは水平線が見えて、絵画のような美しい光景が広がっています。海側にある窓のような穴から洞窟内へ入ってくる海水が、天窓から降り注ぐ光を浴びて透き通った青色に。自然のコントラストや、秘密基地のようにSNS映えする雰囲気が、多くの人々を魅了しています。ちなみに洞窟の中にあるビーチは、ゴロゴロとした石が転がっているので、歩きやすい靴で訪れるのがオススメです。

波音が反響する洞窟の中では、地球の呼吸を聴いているかのように思えてきます。思いっきり深呼吸すると「幸せが舞い込んできてくる」そんな癒し系のパワースポットにも思えてきます。

そして龍宮窟には飛行艇を隠している「アドリア海の小島」のように、綺麗な風景が広がっています。『紅の豚』で描かれている、「断崖絶壁で囲まれた小さなビーチの隠れ家に向かって、ポルコが操縦する深紅の飛行艇が海面を滑るように着水する」シーンを思い出してしまいます。ちなみに干潮時だけ、洞窟内に小さなビーチが現れます。ほぼ垂直に切り立った崖が360度広がった景色は別世界にいるような雰囲気で、魚眼レンズや360度カメラで撮影したくなる、フォトジェニックスポットです。

コバルトブルーの海も綺麗ですが、キャラメル色の地層も雰囲気たっぷり。その昔、海底火山が噴火した際に出た「火山れき(火山噴火によって生まれた岩片)」が堆積して生まれた地層で、元々は海底にあったそう。地殻変動によって隆起し、地上に現れたと言われています。

崖の雰囲気なんかは、『紅の豚』に出てくる空賊のマンマユート団の連中が降りてきたような崖にそっくりだと思いませんか? 龍宮窟は、海食洞(かいしょくどう)と呼ばれるもので、波の力で地表の弱い部分が削られてできた「海の洞窟」なんだなあと実感する場所です。
でもココまで見て来た限り、どこにもハートマークを見つけられません。ガセネタなのか?と、天を仰ぐと……

龍宮窟の中から見上げる直径50メートルほどの天窓がハート型になっています! 洞窟の天井が一部崩れて、龍宮窟が生まれたそう。龍宮窟のなかは、なんだか神様や天使がいるような感覚を覚える神秘さがあります。人気の理由は、いろいろなハートを見つけることだけでなく、幻想的な世界を感じるからだと思いました。

晴れた日に天窓の下に立って空を見上げると、天窓から差し込むキラキラした太陽の光に包まれて、別世界にいるような感覚になります。「こんな素敵な場所が日本に隠れていたのか?」というくらい、ハート型に見える天窓がキュートで、感動しますよ。

「龍宮窟」崖上の隠れハート探し

龍宮窟のビーチから駐車場に戻りましょう。崖上に向かう遊歩道の入り口には、「龍宮窟」の案内板があります。

案内板の地図を見る限り、遊歩道は反時計回りに、順路が案内されているようです。

龍宮窟の崖上にある遊歩道沿いには3カ所、天窓を覗き込む柵が設けられています。

横穴から流れ込む波の様子ばかりではなく、ほぼ垂直になっている崖の様子を見ることができます。

 

遊歩道を上りつめた、崖上の一番高く眺めの良い場所には「龍王社」が祀られています。手を合わせてラブパワーを授かりましょう。

天窓を上から覗き込んでみると、プライベートビーチを思わせるようなハート型の可愛らしい砂浜を見ることができます。柵の横にある案内板には、波の浸食によってハート型の砂浜ができた説明がされています。自然が生み出した神秘的な風景から、「愛のパワースポット」と呼ばれているそう。神秘的で可愛らしいスポットって意外な場所にあるんですね。

ちなみにハート型の砂浜を覗き込んでいた場所を下から見ると、矢印の方向に覗き込んでいたことになります。

知る人ぞ知る3つめの「隠れハート」とは?

そしてもう1カ所更なる「隠れハート」があることを、ほとんどの人が知りません。通常なら順路の案内板通りに進みますが、ここではその隠れハートの場所までのルートをご紹介します。

遊歩道の所々にロープが張られています。龍宮窟の下から見てわかったと思いますが、天窓は断崖絶壁になっているため、崩れてしまっています。立入禁止になっている場所には絶対立ち入らないようにしましょう。

大自然に囲まれながら、ハイキング気分で天窓までの遊歩道を3分の2ほど進むと視界が開けて来ます。海を見渡せる場所に辿り着き、隣接する小さなビーチが見えてきます。取材時はあいにくの曇り空だというのに龍宮窟の周辺には、エメラルドグリーンに輝く静かな海が広がり、まるで別世界にいるような感覚を味わえました。

隣接する小さなビーチには、「田牛(とうじ)サンドスキー場」があり、休日ともなれば家族連れで賑わいます。この風景が見られる場所まで辿り着けば、あとは駐車場まで坂を下りるだけです。

当たり前のことをしていても見つけられないのが「隠れハート」。3つめの隠れハートを見つけるために、歩いてきた遊歩道を戻ります。なぜかというと、順路通りに歩いて探しても、見つけにくい角度の場所にあるからなんです。

「ハート型の天窓」や「ハート型のビーチ」など、2つのラブスポットはネットのなかでも紹介されていますが、残りの1つについてはハートスポットのマニアでも、知る人は少ないでしょう。

実は、遊歩道から見える岩場に、「奇跡のハート」と呼んでいる、可愛らしい隠れハートの岩場があるんです。

アレッ……? ハートが1つ増えている! 以前は、手前の大きなハートしか気がつかなかったのですが、岩場の先に小さなハート型のくぼみを見つけてしまいました。崖から落ちないように探してみてくださいね。「龍宮窟のツウ」になった気分が味わえますよ。

「ポルコのアジト」イラスト

ハート型スイーツのある「パティスリー&カフェ フォンテーヌ」

「龍宮窟」からクルマで10分ほどの場所にある「パティスリー&カフェ フォンテーヌ」には、「龍宮窟」にまつわるキュートで美味しいハート型スイーツがあります。「伊豆下田完熟いちごマドレーヌ」は、食べていくうちに完熟いちごが現れるマドレーヌで、とても美味しいハート型スイーツです。

「伊豆下田完熟いちごマドレーヌ(ハートマドレーヌ)250円(税抜き)」と「ハートルージュ190円(税抜き)」

スタイリッシュなカフェで過ごすも良し、お土産に持って帰るのも良しな一品です。

龍宮窟は『紅の豚』に描かれたポルコの隠れ家のモデルではないかと言われているうえに、3つのハートに包まれた「愛のパワースポット」で、とてもロマンチックな場所。帰り際にカフェで甘いハート型のスイーツを食べれば、恋愛のパワーをたっぷり享受できそうです。

龍宮窟アクセス

クルマ:伊豆急下田駅方面より国道136号「田牛入口」標識を左折。「サンドスキー場標識」の先に「龍宮窟」看板が見えてきます。10台ほどの無料の駐車スペースがあります。
公共機関:伊豆急下田駅を下車。徒歩1分くらいの場所に、下田駅のバス停があります。そこから「田牛(とうじ)」行きバスに乗り約20分、『前の浜』で下車し、さらに徒歩3分でつきます。(2018年6月時点のバスの料金:440円)
※バスは通年1日1本しか運行していない様子なので注意が必要。クルマがベストです。

東海バス路線図 下田駅~田牛
http://dia.tokaibus.jp/rosen/17-shimodako.html
東海バス路線図 下田駅発田牛行き
http://dia.tokaibus.jp/OrangeGuide/pc/table.do?pole=2&busstop=4001&kind=1
静岡県下田市田牛(とうじ)田牛サンドスキー場隣
https://goo.gl/maps/6zxnHwEropT2

パティスリー&カフェ フォンテーヌ

静岡県下田市吉佐美1469-1
http://fontaine-shimoda.com/
<マップ>
https://goo.gl/maps/tHVKdaM3Fi72

 

MAKIJI(石塚貞幸):プロフィール

マニアックな旅行ライター。ジブリアニメが好きすぎて、トトロの森のある街で「観光コンシェルジュ」として活動中。見逃しがちでマニアックなスポットや、都市伝説のある場所を彷徨い、妄想しながら「ひとりっぷ」している。特技……、見知らぬ土地でも知らない人から気軽に声をかけられることかな。