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骨董市・縁結弁財天・キャラお守りなど楽しみもたくさん!本格派パワースポット・成田山 川越別院本行院

皆さん、こんにちは。パワースポット好きライターの栗山玲です。今回は、江戸情緒溢れる蔵造りの街並みから「小江戸川越」あるいは、「蔵の街」と呼ばれている、埼玉県川越市を訪ねてみました。

近年、外国人観光客の皆さんにも人気の川越ですが、毎日、本格的なお焚き上げが行われているお寺があります。それが、成田山川越別院本行院(通称 川越不動)です。

川越不動は、真言宗智山派の大本山 成田山新勝寺(千葉県成田市)の別院の1つ。川越不動のご本堂では毎日、護摩供養が執り行われており、家内安全や合格祈願などを願う参拝者が訪れています。境内には、縁結七福弁天様や、恵比寿様を祀った福寿殿、出世稲荷社、四国霊場お砂踏み場などもあります。

このお寺は、お守りの種類が豊富なのも特徴。中には「リラックマ」やスマホアプリ「おさわり探偵なめこ栽培キット」のキャラクターとして人気の「なめこ」のお守りなどもあり、これらを求めに来る方もいます。

さらに、28日のお不動様の縁日には、骨董市(蚤の市)も開かれ、掘り出し物を探す人々で賑わいます。今回は魅力溢れるパワースポット・川越不動についてご案内します。

「お不動様のおかげで失明が治った」開山の師の物語

2018年、成田山新勝寺は開基1080年目を迎えました。ご本尊は、弘法大師・空海が敬刻開眼したお不動様です。
その別院である川越不動は2018年に、開創165周年となりました。全国に8ヶ所ある別院の中でも、古い歴史を誇っています。

川越不動を開創した石川照温(いしかわしょうおん)師は、文化2年(1805年)、下総の農家に生まれました。幼い頃から波乱に富んだ人生を送ってきましたが、その中で、両目を失明。失意の中、3度自殺を図ったのですが、未遂に終わりました。

照温師は「これは神仏が自分を見捨てなかったからだ」と信じ、新勝寺で修行。すると、両目が奇跡的に回復したのです。この恩に報いるために、不動明王のご加護を説いてまわるようになりました。

川越に来た照温師は、廃寺となっていた本行院を再興。嘉永6年、成田山貫主照輪上人開眼のお不動様のご分霊が、照温師に授与されました。

お不動様から強力なパワーをいただける護摩法要

お不動様(不動明王)は、力強い体形をして、憤怒の表情を湛えた仏様です。右手には宝剣を、左手には羂索(けんじゃく)と呼ばれる、ロープ状の武器を持っています。一見、恐ろしげに見えますが、これは人間の煩悩を取り締まり、悪魔を調伏するために厳しい表情をしているのであり、本当は慈悲深い仏様と言われています。

ご本堂のお不動様の前には、護摩壇が設けられています。護摩法要は通常、1日に3回実施(年末年始など日程が変更する場合があります)。ご本堂脇に並べられている護摩木に氏名を書き、お護摩で焚いていただくことができます。

また、護摩法要を申し込むと、護摩札を授けられます。お願い事と名前が書かれた護摩札を、僧侶が浄火にかざすと、お不動様の智慧によって煩悩が焼き尽くされ、清浄な願いとなって届けられるそうです。

ご本堂から左側の通路には、八体仏(はったいぶつ)と呼ばれる、十二支にちなんだ仏様が並んでいます。

2018年に公開 極楽浄土をイメージした、おごそかで美しい密厳殿大日堂

この通路を通って左奥に進むと、密厳殿大日堂というお部屋があります。密厳殿大日堂は川越不動開創165周年を記念して建立され、2018年1月から公開されています。

お堂の奥には、大日如来様が鎮座。周囲には、密教の5つの智慧を表す、五智如来様の絵が掲げられています。

向かい側の壁には、胎蔵界曼陀羅と金剛界曼荼羅が掲げられています。壁には鳳凰と蓮の花が描かれ、天井にはモンゴルの星空を写した写真パネルがはめられなんとも美しい風景。密厳殿大日堂は、極楽浄土をイメージしたお堂で、先祖供養や水子供養などが執り行われています。

ご本堂の上には、納仏殿というお部屋があります。ここでは毎月28日、護摩法要終了後、参加者の皆さんと一緒にお経を唱えることができます。納仏殿の向かい側には、写経のできるお部屋があり、本堂の脇には、赤い体のおびんずるさまもいらっしゃいます。おびんずるさまは、お釈迦様の弟子の1人で、病気を治す神通力があったそうです。病気やケガを持った人が、おびんずるさまを撫でると、治ると言われています。

眼病平癒などのご利益がある開山堂や、御砂踏み場・出世稲荷社・恵比寿様も

境内の諸堂をご案内しましょう。
門から入って右側には、四国霊場御砂踏みがあります。四国霊場のそれぞれのお寺を表す石碑が並んでおり、石碑の下には霊場の砂が埋められています。この砂の上を歩けば、四国霊場をまわったのと同じ御利益があるそう。

近くには、弘法大師をお祀りしている、大師堂もあります。また、四国霊場をおつくりしている最中のお大師様の像もあります。

開山堂では、石川照温師をお祀り。照温師にあやかり、眼病平癒や視力回復を祈願する人が、絵馬を掲げています。

出世稲荷社では、成田山新勝寺の荼枳尼天(だきにてん)も招聘して、お祀りしています。こちらでは病気平癒・開運出世の御利益が期待できます。

ちなみに川越不動は「川越七福神めぐり」の四番札所。福寿殿には恵比寿様がいらっしゃり、商売繁盛や家内安全などの御利益も賜れます。

人気スポット「亀の池」周辺にも、縁結七福弁財天などたくさんの神様・仏様が……

ご本堂に向かって左側には、放生池(亀の池)という池があり、たくさんの亀が住んでいます。池の前には、縁結七福弁財天が祀られており、恋みくじを結ぶ場所もあります。その横には、水かけ不動様、亀の池の奥には、水子地蔵様もいらっしゃいます。

あまり知られていないことなのですが、水子地蔵様のさらに奥には、しあわせ不動様という石仏があります。探し出すことができれば、幸せが訪れると言われているそうですよ。

リラックマやなめこ栽培キットなど、キャラクターお守りも

本堂から向かって左側の自動車祈祷殿では、車の安全を祈祷することが可能。その奥の受付では、さまざまな種類のお守りが販売されています。

中には「リラックマ」のお守りや、「おさわり探偵なめこ栽培キット」のキャラクター「なめこ」のお守りもあります。これは、お子さんや若い方にもお寺に親しんでいただきたいという気持ちから、ご用意したそうです。

おみくじは、恋みくじのほか、不動明王からのメッセージをいただける「不動明王みくじ」などもあります。

お不動様の縁日・毎月28日は境内で賑やかに骨董市!

毎月28日は、昔から「お不動様の日」とされています。川越不動でも、毎月28日の縁日に骨董市が開かれています。

アンティークの着物をはじめ、陶磁器、ガラス器、アクセサリー、雑貨、人形、家具などが並べられ、見るだけでもワクワクします。

川越不動を訪れたら、本堂の前で手を合わせるだけでなく、護摩法要にも出てみましょう。大太鼓が打ち鳴らされ、お経が朗々と響くなか、高く舞い上がる炎を見ながら不動明王真言を唱えれば、煩悩も吹き飛び、心がスッキリとするはずです。

護摩法要が終わったら、御護摩の煙を体に浴びたり、持ち物を煙にかざしたりすれば、さらに御利益が得られます。蔵の街として有名な川越を観光する際には、ぜひ立ち寄ってみて下さい。

成田山川越別院

住所:〒350-0055埼玉県川越市久保町9-2
TEL:049-222-0173
※受付時間:開門8時~16時
http://www.kawagoe-naritasan.net/htop.htm

<最寄り駅>
西武新宿線 本川越駅から徒歩約16分
東武東上線 川越市駅から徒歩約20分
JR川越駅から徒歩約25分
西武新宿線本川越駅から西武バス「南古谷」行き バス停 成田山前から徒歩約1分
JR川越駅から東武バス 小江戸名所めぐり バス停 成田山前から徒歩約1分

<マップ>
https://goo.gl/maps/gBJS7WDmBt32

 

写真撮影:熊蔵(くまぞう)

栗山 玲:プロフィール

東京生まれ、埼玉県育ち。埼玉県在住。美術大学卒業後、17年間、埼玉県内で新聞の編集に携わる。その間、心理学も学ぶ。2009年頃から、スピリチュアル、パワースポット&神社仏閣巡りに興味を持つようになる。現在は、フリーランスのライター・編集者として活躍している。趣味は美術鑑賞・読書・自然観察・地域文化探訪・俳句・折り紙など。