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昇り龍と降り龍の双龍鳥居がカッコイイ!最強の隠れパワースポットと呼ばれる杉並区・馬橋稲荷神社

こんにちは、パワースポットとジブリアニメが大好きなライターMAKIJIです!

ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』を初めて観てから、ずっと気になっていることがあります。それは主人公の千尋が不思議な世界へ迷い込む光景に、大きな朱色の灯篭がある石畳の参道や、朱色の神橋を渡るシーンなどが描かれ、稲荷神社を彷彿とさせる点です。

個人的には数ある稲荷神社の中でも、特に東京都杉並区にある「馬橋稲荷神社」に惹かれるのですが、これはもしかしたら『千と千尋の神隠し』の影響ではないかと最近思うようになりました。

『千と千尋の神隠し』の物語の中で千尋は、八百万の神々が疲れを癒す油屋で働くことになり、神の使いとされる白狐(びゃっこ)にも似た面倒見の良い先輩のリン、湯婆婆(ユバーバ)の弟子で心優しく千尋を見守る白龍のハクに出逢います。馬橋稲荷神社で祭られているのも白虎と龍神という『千と千尋の神隠し』のリンとハクを彷彿とさせる珍しい組み合わせなんです。今回はそんな謎を解くべく、縁結び・恋愛成就の隠れパワースポットという噂もある馬橋稲荷神社を取材。神職・禰宜(ねぎ)さんにもお話を伺ってみました。

稲荷さまと龍神さまに見守られる馬橋稲荷神社とは?

社号の前についている「馬橋」という文字。地名由来には諸説ありますが、神社の裏手にある「桃園川」が湿地帯だった頃、戦国時代の戦法で「馬の背」を橋代わりに渡ったことから、「馬橋」の地名が生まれたという説が有力です。

1965年(昭和40年)の住居表示改正により、馬橋の地名が消滅することを惜しんだ人々が、神社名を「馬橋稲荷神社」に変えて現在に至ります。

桃園川と同じ水脈の湧水

ちなみに「桃園川」は綺麗な水の流れがあり、ここには龍神さまが棲んでいたという伝説があります。しかし急速な宅地化で生活排水による水質汚染が進み、さらに度重なる氾濫に見舞われ、「桃園川」はコンクリートの蓋で閉ざされてしまいました。

一の鳥居の前に立つと、湧水の奏でる軽やかな水音が境内に響いていることに気づきます。2つの神橋が架かる石畳の参道沿いに、湧水から始まる小さな水路があり、かつて神社近くを流れていた「桃園川」に想いを馳せ、失われた水脈を参道に甦らせようとするものです。

緑に囲まれた美しい参道は、隅々まで手入れが行き届き、散歩しているだけでも爽快な気分になります。東京都杉並区という都会にいながらにして、なんとも癒される神秘的な雰囲気が漂っています。

龍神が宿る双龍鳥居は絶対に外せない! 運気アップその1

パワースポットに詳しい著名人たちにも紹介され、「恋愛成就」のご利益があるとして有名な馬橋稲荷神社。二の鳥居は都内でも3つしかない、「東京三鳥居」とも呼ばれる双龍鳥居で存在感があります。

注目していただきたいのが、この鳥居の柱の部分。向かって左側が願いを届ける昇り龍、右側が願いを叶えてくれる降り龍があしらわれているんです!

昇り龍に触れながら「住所・名前・お願いごと」を順番で伝えるのが、運気アップポイントその1です。

龍は「角は鹿、頭はらくだ、眼は鬼、耳は牛、うなじは蛇、腹は蜃、鱗は魚、爪は鷹、掌は虎」とされ、人間以外の生物への敬意を払う象徴です。

運気ダウン? 参道では石畳の境目を踏まないよう注意しよう

『千と千尋の神隠し』では、幼かった頃の千尋がコハク川という川で、溺れた時に記憶がよみがえるというシーンがあります。ハクは「琥珀川(コハクガワ)」の主・川の神様「ニギハヤミコハクヌシ」で、マンションを建てるために埋め立てられた川があったと、母親から聞かされていました。

筆者がずっと気になっていたこととは、馬橋稲荷神社の近くを流れている「桃園川」の姿と、『千と千尋の神隠し』のストーリーにあるコハク川に、重なり合うイメージがあったからなのかもしれません。

ちなみに参道を歩く時に、石畳の境目を踏むと運気が下がるのだとか……。前後の境目を注意すると歩き方がぎこちなくなるので、前後よりも左右の境目を注意した方が良いでしょう。神様にお参りするときは、姿勢を正してまっすぐ歩くこと。出来れば正中という中央をはばかり(遠慮して)、向かって左側を進むと良いそうです。

こちらは自然石を使用した龍神さまが祀られている手水舎。地下から汲み上げている天然水で、他ではあまり見たことがない「龍口」が素晴らしいですね。

隋神門「開運の鈴」の音を響かせる! 運気アップその2

こちらは邪悪なものからご神域を守る結界「隋神門」。

隋神門をくぐる頭上にあるのは、都内最大級を誇る直径75cmの大きな鈴で「開運の鈴」というパワースポットのひとつ。鈴の真下でお願いごとを念じながら、手を叩くのが運気アップポイントその2です。

鈴の音が大きく反響すると、願いごとが叶うサイン。「神門下で心を鎮め神様に通じるように、1度だけ柏手を打つ」方法が効果的です。

知る人ぞ知る幸運の御神輿! 運気アップその3

運気アップその3は知る人ぞ知る幸運の御神輿(おみこし)。と言うのもこの御神輿が、神社に持ち込まれた3日後に関東大震災が発生し、もともと保管されていた場所の秋山三五郎商店は、関東大震災で焼失してしまいました。災難を逃れたことから「幸運の御神輿」として有名になったんです。普段は扉が閉まっている神輿殿なので、知らないと見逃してしまうかもしれません。

社務所などで、「見学希望」と伝えると中を見ることができます。大災害も除けた御神輿の「幸運にあやかる」のが、運気アップポイントその3です。

ご利益が3倍の三ツ鳥居のある神殿! 運気アップその4

関東で「三ツ鳥居」と言えば、埼玉県秩父市の三峯神社が有名ですが……、

日本全国に約8万5千の神社がある中で、わずか10カ所にも満たないうちの1つが、馬橋稲荷神社にもあります。

ご利益が3倍になる珍しい「三ツ鳥居」の正しい通り抜け方法は、「茅の輪くぐり」と同様。水色のラインで示したように、「正面~左~正面~右~正面~左~正面」の順で神殿に向かう方法が、運気アップポイントその4です。

稲荷の本当の意味を知る参拝! 運気アップその5

「稲荷」の言葉にある「イ」は、「生きる」の言葉にある「イ」でもあり、力強く活動する意味。さらに、「稲荷」の言葉にある「ナリ」は、成る=成就するという意味。つまり、「イ+ナリとは、力強い活動が成就する」ことを意味します。願いごとが成就するには、自ら活動することを忘れてはいけません。

叶えたい願いごとを書いた白い紙を、本殿前で神様に見えるように向けて参拝。願いごとを書いた紙は持ち帰り、枕元に置いて寝るのが、運気アップポイントその5です。

「龍の姿は、双龍鳥居の柱にある『昇り龍』と『降り龍』のほかに、『雲龍』があるんです」と、禰宜の本橋さんから話を聞きながら、特別に神殿へ招き入れていただき拝見しました。

ガラス張りで明るい雰囲気の神殿の中心には、鏡が飾ってあります。「鏡は心を表すもので、鏡が濁って見えたら、素直になれていないのかもしれませんね」と教えていただきました。

願いを託す「願かけ狐」! 運気アップその6

白狐は稲荷神のお使い。「願かけ狐」は人気が高く、陶器の白狐の中に願いごとを書いた紙を入れて、神様に願いを届けてもらうのが、運気アップポイントその6です。

社務所に面した納め所や、神殿の両脇に祀られている狐に奉納するか、持ち帰って神棚に飾っても良いとのこと。

ヒゲのある白狐がオス狐、ヒゲのない白狐がメス狐となっていて、可愛いですね。

馬橋稲荷神社でしか手に入らない限定品! 「縁結び・恋愛成就」アイテム

馬橋稲荷神社には、厳選した開運アップの方法や願掛けスポット・アイテムが10個もあります。ちなみにこれらのアイテムを手にすると、1週間以内にラッキーな出来ごとが起こるという多数の証言もアリ!

オススメは馬橋稲荷神社でしか手に入らない限定品とも言える、双龍が描かれたカッコイイ御朱印帳や「双龍の描かれた開運手拭い」。

3つの色から選べる可愛いらしい「キツネのおみくじ」も、ラッキーアイテムになります。

「縁結び」とは文字通り「男女の縁を結ぶ」、運命的な出逢いの印象が強いのではないでしょうか。元来、男性と女性に限らず「人と人との縁のほかに、仕事やお金などのつながりを結ぶ」という意味がありますので、そちらのご縁も期待したいですね。

馬橋稲荷神社の謎を紐解く! 神職・禰宜さんの話

最後に『千と千尋の神隠し』の疑問と、お稲荷さんと龍神さんの組み合わせの謎を紐解くためにも、馬橋稲荷神社・禰宜の本橋さんにお話しを聞くことにしました。

謎解きするためには「桃園川」の存在が欠かせません。ちなみに参道沿いの水路では初夏になると幻想的な光景として蛍の姿を見ることができますよ。是非足をお運びください。

出典:馬橋稲荷神社

馬橋稲荷神社の主神は、宇迦之魂神(うかのみたまのかみ)と、大麻等能豆神(おおまとのづのかみ)。パワースポットに関心のある女性のなかでも、都市伝説のようにミステリアスな神様として話題になっています。

大麻等能豆神について、禰宜の本橋さんにお尋ねしたところ……、龍神さまと深い関係があるとのこと。日本人は太古より「研ぎ澄ました感性で魂の流れを感じる民族」で、「惟神(かんながら)」という神道の言葉につながります。

龍神さまが祀られているのは、「桃園川の源流が、山神信仰で知られる奥多摩の御嶽山(みたけさん)にあったから」だそうです。御嶽山は室町時代まで大麻等能豆天神社と呼ばれていました。大麻等能豆神(おおまとのづのかみ)の名称にある「まと」とは、神のご託宣を聞く占いのことで、弓道などの的(まと)に通じる意味があります。「づ」とは、繋ぎを意味します。

「馬橋稲荷神社は御岳山の水との関係が強く、龍は水の象徴。蛇行する姿は水の流れのごとく、双龍鳥居に刻まれる昇り龍は蒸発して天に昇っていく水で、降り龍は雨となり大地を潤す水を示している」と、関係者しか知らない貴重な情報を教えていただきました。

私が馬橋稲荷神社に惹きつけられているのは、「惟神」(かんながら)という不思議な力のおかげなのかもしれませんね。

今回は私自身のちょっとした疑問から、神職・禰宜さんより貴重な話を聞くことができ、有意義な時間を過ごすことができました。馬橋稲荷神社のすばらしい参道は、元気がもらえる神域にあるので、ぜひ一度歩いてほしいですね。

■ 馬橋稲荷神社(まばしいなりじんじゃ)

・住所 〒166-0004 東京都杉並区阿佐ヶ谷南2-4-4
・TEL   03-3311-8588
・e-mail taruho@mabashiinari.org
・URL http://www.mabashiinari.org/
・受付  9:00〜19:00
<最寄り駅>
・JR中央線阿佐ヶ谷駅東口より徒歩8分
<駐車場>
・境内無料駐車場 約10台
小型車は西鳥居より、大型車は正参道より境内を進むことができます。大型車で参拝の場合は、事前に社務所までお問合せください。
・周辺有料駐車場 正参道・東参道近隣にコインパーキングあり。
・参拝時間 24時間可能
・御朱印の受付時間 御朱印と御守りを頂ける時間は、8:30~18:00
<マップ>
https://goo.gl/maps/5JXj6unKWtGGLNNM9

 

MAKIJI(石塚貞幸):プロフィール

マニアックな旅行ライター。ジブリアニメが好きすぎて、トトロの森のある街で「観光コンシェルジュ」として活動中。見逃しがちでマニアックなスポットや、都市伝説のある場所を彷徨い、妄想しながら「ひとりっぷ」している。特技……、見知らぬ土地でも知らない人から気軽に声をかけられることかな。