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魅惑の白い準絶滅危惧種! 不思議の森・御杖村岡田の谷の半夏生園へ

健全かつ麗しきORIHIME読者の皆さま、こんにちは。季節の変わり目とともにどこからともなくやってくる、“癒しを求めてさまよう旅ライター”の川野めぐです。

▼夏にあそべる前回の記事はこちらから
「身も心も磨かれる?「赤目四十八滝」の滝打たれへ行ってみた」
https://fan.happy-cielo.jp/powerspot/3270/

毎夜、暑苦しくて寝苦しい……なんとも悩ましい季節になってまいりました。いいかげん厚手の羽毛ぶとんを剥ぎ取ろうと思ってみるものの、常に何かに包まれていたくて、大量の汗をかきながら過ごす私です。

そうです、癒しが欲しいのです!

今回は奈良県の御杖村(みつえむら)という場所に、準絶滅危惧種に指定されている、魅惑の白い「半夏生(はんげしょう)」が一面に見られる場所があると聞き、早速行ってみることに。

「半夏生ってなに……?」最新のメイク方法かと思っている人もきっと多いことでしょう。

半夏生とは植物のことで、7月頃から徐々に葉っぱ部分の半分が白くなり、白い穂状の花が咲く、どくだみ科の多年生植物のこと。そんな見た目から、半分だけ化粧をしている半化粧(半夏生)という意味にもいわれるようです。

あながち、最新メイクと間違っていないようでしたね。

思い立ったら吉日、早速行くのみでございます。

半夏生園に行く前に立ち寄れる道の駅「姫石の湯」

半夏生のある奈良県御杖村は奈良県と三重県の県境にあり、人口は1,500人ほどの小さな村。大阪からは車を使い1時間半ほどでアクセスできます。

今回は近くにある三重県名張市から、車で行ってみることにしました。どうやら半夏生園には駐車場がなく、近くの場所に駐車して5分ほど歩く必要があるようです。

とりあえずナビで御杖村の道の駅でもある「姫石(ひめし)の湯」まで行きましょう。

村まで行く道中、初夏の涼しい風を感じながら、のどかで美しい川沿いを車で走ります。静かで気持ちがいいです。もうこれだけで癒しポイントです。

取材した時期はアマゴ釣りが最盛期だったらしく、平日にも関わらず釣り人達が釣りを楽しんでいました。

名張市から出発すると、ひたすらこの緑生い茂る美しい道の368号線を進むのみです。

進むと、なにやら茂みに満面の笑みを浮かべる可愛い女児がいました。

こちらが御杖村のゆるキャラ「つえみちゃん」です。どうやらこのつえみちゃんは魔法が使えるようですよ。

道の駅でもある「姫石の湯」はもうすぐそこです。

大きな看板が見えてきました。「姫石の湯」に到着です。

ここでトイレ休憩をしてもいいし、ご飯を食べてもいいし、帰りに温泉に寄るのもとてもいいです。

御杖村で採れた新鮮でみずみずしい野菜や特産品もここで購入できますよ。今夜の食卓のお供にいかがでしょうか。

炎天下の中、せんとくんと並ぶつえみちゃん。なんともシュールな光景でございます。どうやらこの顔出しパネルに顔をはめると、幸せの魔法にかかるようです。私の最大の夢である幸せになるということを、魔法にかけることでいとも簡単に叶えるつえみちゃんは、恐ろしく凄い子なのです。

実はここには観光案内所も併設されているので、すかさず御杖村の美しいお姉様に、岡田の谷の半夏生園までの行き方を聞いてみました。

お姉様によると、ここからあと5分程度で着くようですが、一旦、幼稚園があった跡地の駐車場に駐車してから5分歩いた先にあるようです。

半夏生様のちょっとやそっとじゃ見せてくれない小悪魔感、ぞくぞくします。

ではいきましょう!

半夏生園と村人の温かさに触れた美しい自然が残る御杖村の魅力

姫石の湯まできた道をそのまままっすぐ進みます。

そして、次の交差点を左に曲がりましょう。ちょうど良い目印に、御杖神社と書かれたシンプルな看板がありますよ。

今度は突き当たりを左に曲がり、小さな橋を渡ったらすかさず右へ曲がります。要はまっすぐ行くということですね。目印は、突き当たりにある古き良きパーマ屋さんです。

方向音痴な私は、ここでどっちの道に行ったらいいか分からずさまよっていたので、小さな橋のすぐそばにあるお店の、親切なおばあちゃんに聞き込みました。

ここのお店は、お菓子や飲み物も売っており、またアマゴ釣りをしたい人が買える入場券も販売しています。My竿がある人は、ここで綺麗な川と戯れながら、アマゴをゲットしてみるのも楽しそうですね。

おばあちゃんいわく、すぐそこに「東禅寺」という看板があるのでそこを左に曲がるようです。

目と鼻の先にありました。左に曲がりましょう。

曲がると白い建物があるのでそこをまた左に曲がると駐車場です。

駐車場前にあるこの建物は、今は使われていない幼稚園ですが、とってもレトロで可愛い雰囲気。ここで駐車場を降りたら、まずは深呼吸して御杖村の美味しい空気を独り占めしましょう。

美味しい空気を堪能したら、この白い建物の向かいの道をまっすぐ歩きましょう。ここからまっすぐ行けばすぐに岡田の谷の半夏生園に到着するのですが、またしても方向音痴を発揮してしまった私はここで右往左往。するとさっきのお店のおばあちゃんが、後ろからバイクでどこからともなくやってきて、なんと案内してくれました!

おばあちゃんはすかさず、知らない人の家っぽい民家に「ちょっくらバイク停めるからね」と言いバイクを停めて、案内してくれました。

そしてこのおばあちゃん「御杖村に住んでるけど、実は半夏生園には1回も行ったことがないのよ。でも案内するわ!」と言うのです。

なんて、かっこいいおばあちゃんなのでしょうか。

親切かつ大自然のように広い心を持ったおばあちゃんの言動に私は胸を打たれました。

そういえばここに来るまで、少なくとも3〜4人の村人に道を聞いたのですが、とんだ方向音痴野郎な私なんかにも、皆様とても親切で、もう半夏生園のことより御杖村の村人の親切さに終始惚れ惚れしておりました。

なんて素敵な村なんでしょう。

都会で荒波に揉まれ、乾燥しきった私の心に、まるで一滴の高級美容液がスーッと浸透したような気分でした。

おばあちゃんとウキウキ話をしていると、厳かな扉が目の前に。そういえば、観光案内所の美しいお姉様から「鹿が勝手に入ってくるから半夏生園の入り口の扉は必ず閉めて下さい」と言われたのを思い出しました。

そしてその扉の先に待っていたのは……

なんと神秘的な空間なんでしょう。
マイナスイオンがたっぷりすぎて、ジブリの世界へ迷い込んだかのような雰囲気です。
この道を抜けると……

一面に魅惑の白い半夏生が広がっています!

なんとここの半夏生は奈良県の準絶滅危惧種にも指定されており、奈良県景観資産にも登録されているのです。

岡田の谷の半夏生園は約3,000m2に渡って広がっています。おばあちゃんいわく、昔田んぼとして利用していた人が半夏生を植えて、村の観光名所として利用できればと思い、できたのがこの岡田の谷の半夏生園らしいです。そんなこともあり、いつでも無料で見られるのです。

残念ながら取材に行った日はまだ白くなってはいなかったですが、動画では広大な半夏生園を感じていただけると思います。

以前も名古屋からわざわざ見に来た方もいたそうです。例年の見頃は7月上旬から下旬ということです。

そして、今の時期は御杖村で蛍も見られるかもしれないのです。御杖村には民泊や宿泊場所もわずかながらあるらしいので、のんびりお泊まりも可能ですよ。

あいにく取材時は蛍を見られませんでしたが、御杖村の村人の温かさに触れることができて、これだけでも十分行った甲斐がありました。

御杖村の自然と村人と戯れたおかげで、心がほんわかする癒やしの1日となりました。

村人大好き度     ★★★★★
場所のわかりやすさ  ★★★☆☆
穴場度        ★★★★★

■ 岡田の谷の半夏生園

〒633-1301 奈良県宇陀郡御杖村神末2735
見頃:7月上旬〜下旬
定休日・TEL:なし
入場:無料
http://mitsue-kanko.jp/sightseeing/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E3%81%AE%E8%B0%B7%E3%81%AE%E5%8D%8A%E5%A4%8F%E7%94%9F%E5%9C%92/
<マップ>
https://goo.gl/maps/2KkzYPMf8uCBXUgw6

■ みつえ温泉姫石の湯

〒633-1301 奈良県宇陀郡御杖村大字神末6330
定休日:火曜日(祝日の場合は営業)
TEL:0745-95-2641
https://isehonkaido-mitsue.amebaownd.com
<マップ>
https://goo.gl/maps/YYP5nboTtm12

 

川野 めぐ:プロフィール

ダイビングや沢登りもなんのその。水と戯れ水中生物を愛でることがとにかく大好き。運動神経は悪いが、面白そうな場所があれば、国内外問わず観光客が皆無に近いような場所にも出没します。

ブログ
https://enntourism.com/ja/author/megu/
YouTube
https://youtu.be/f1SGFKu5dHo